• パース

建物の外観や内部を、一定の図法によって立体的に描いた透視図(Perspective)のこと。 図面などでは分かりにくい全体のイメージを表現出来る為、完成予想図を描くのに用いられる。空間のイメージが分かりやすいように、人や物、風景などもあわせて描き込まれることが多い。

  • パーテーション

部屋の仕切りや間仕切り壁の事。 壁だけでなく、建築物の内部空間を仕切る家具、カーテンなどの他にパイプ・布なので構成されている簡易式間仕切りも「パーテーション」にあてはまる。

  • 媒介

宅地建物取引業法で使われる法律用語で、仲介と同じ意味を持つ。 
不動産取引で使用される媒介とは、売主や貸主などと買主や借主などの間を取り持ち、契約を成立させることを意味する。

  • 媒介契約

宅地又は建物の売買、交換又は貸借の契約のなかだち(とりもち)を宅建業者に依頼する契約のことをいう。
宅地又は建物の売買又は交換等をしようとする場合、自分の希望する条件(価格、引渡し時期等)に合った適当な相手方を、広い範囲から個人で探し出すことは極めて困難である。
そこで、これらの取引をする際に、両者の間をとりもつことを専門としている宅地建物取引業者に、取引の相手方を探すよう依頼するのが一般的である。
このときの依頼契約を媒介契約という。
宅建業者は、宅地又は建物の売買又は交換に関する媒介契約を締結したときは、後日、媒介契約の内容をめぐる紛争を防止するため、遅滞なく、一定の契約内容を記載した書面を作成し(媒介契約の内容の書面化)、依頼者に交付することが義務づけられている(宅建業法34条の2)。
なお、媒介契約は、
(1)依頼者が複数の宅建業者に依頼することができる一般媒介契約(明示型と非明示型がある)、
(2)依頼者が特定の宅建業者にのみ依頼する専任媒介契約、
(3)依頼者が依頼をした特定の宅建業者の探索した相手方(顧客)以外の者と取引できない専属専任媒介契約がある。

  • 媒介報酬(仲介報酬)

宅地建物取引業者の媒介により、売買・交換・貸借が成立した場合に、宅地建物取引業者が媒介契約に基づき、依頼者から受け取ることができる報酬のことをいう。 依頼者側から見ると「仲介手数料」に当る。 
この報酬の額は、媒介契約または代理契約に基づき、依頼者と宅地建物取引業者の間で約定されるものである。 
またこの報酬の額の上限は、宅地建物取引業法により国土交通大臣が告示で定めるものとされており、宅地建物取引業者はその告示の規定を超えて、報酬を受けてはならないという制限がある。(宅建業法46条2項)

  • ハイサッシ

高さが床面から天井近くまである大きなサッシのこと。 採光、通風、眺望にすぐれている特徴があり、開放感があるなどのメリットがある。

  • 排水基準

水質汚濁防止法に基づき定められている、排出水に含まれることが許容される有害物質等の濃度に関する基準のこと。
排水基準を満たしているかどうかを監視するため、水質汚濁防止法は、有害物質や生活環境に被害を生ずる恐れがあるような汚水等を排出する施設を「特定施設」として指定し、対象の事業者について、次の義務を課している。
1.特定施設を設置する際に、事業者が事前に都道府県知事に特定施設設置等の届出を行なうことを義務付け、その届出において報告する事項により、排水基準を満たす構造等を備えていることを確認する。
2.特定施設を設置する事業者に対して、排出水および特定地下浸透水の汚染状態の測定を義務付け、排水基準を遵守していることを記録させる。
全部で103種類の施設が特定施設とされており、業種・施設別にみると旅館業・自動式車両洗浄施設・畜産農業が多くを占める。

  • 旗竿地

道路に接している出入り口部分が細長くなっていて、その奥にまとまった敷地がある土地のことを指す。
敷地全体が竿につけた旗のような形状になっていることになぞらえて旗竿地と呼ばれており、旗竿敷地や敷地延長、路地状敷地などと呼ばれることもある。
大都市部に多い形状の土地で、整形地と比べて価格が近隣相場より割安等のメリットがあるが、建築基準法の接道義務(接道幅2m以上)を満たしていない土地は一部例外を除いて再建築不可となる為注意が必要。

  • はめ殺し窓

開閉することができないよう固定された窓のこと。 開閉する窓に比べてサッシにかかる重量負担が少ないことから、大きな窓や、採光のための高い位置にある窓、細長い窓や丸い窓などデザイン性の高い窓でよく取り入れられている。

  • ハンガードア

上框(がまち)に取り付いた吊り車を上部のレールから吊り下げて,左右に開閉するドアの事を指す。「吊り戸」ともいう。 手動で開閉するタイプと半自動タイプ(手動で開放し自動で閉鎖する)があり、片引から多本引まで豊富な品揃えにより、店舗から工場、倉庫などさまざまな用途に使用されている。

  • PS

パイプスペースの略で水やガスなどの配管を通しているスペースを指す。主に間取り図等で表記される。収納などには利用できない。

  • PC造

プレキャストコンクリート造の略で、「プレ」は前もって、「キャスト」は鋳型にはめて製造することをいい、工場であらかじめ壁などを構成する鉄筋コンクリートパネルを製造し、これを現場で組み立てて構造体をつくる工法で建てられた構造。
コンクリートパネルは工場で製造されるので、現場での工期が通常のコンクリート造の建物に比べて大幅に短縮できるとともに、低コストにもなる為賃貸マンションなどに多用されている。

  • Pタイル

塩化ビニル樹脂や炭酸カルシウムなどの原料を混ぜ、薄い板状に形成した床材の事。一般的にはコンポジションビニル床材と呼ばれている。 傷や汚れに強く、耐薬品性、耐水性、難燃焼性に優れている特徴をもつことから、病院やレストランなどの人の多く集まる場所、会社や事務所、また、住宅の玄関土間や洗面所など様々な場所で使用されている。

  • ピロティ(Piloti)

1階部分の壁が無く柱だけで構成された吹き抜け空間部分をいう。
壁に囲まれていないので、延床面積には含まれず、一般的には建物の1階をエントランスホールや駐車場として使用する際にこの形式がとられる。

  • 不動産登記簿

登記事項である不動産の現況及び不動産に関する権利関係を公示するため、1個の不動産ごとに設けられる公の帳簿をいい、不動産の所在地を管轄する登記所(法務局)に保管されている。 
以前は紙のみで作成・保管されていたが現在は電子データ化され、請求することで「登記事項証明書」としてだれでも閲覧可能である。 
記載内容は3つに分かれる。 
①表題部 
土地や建物の所在地や状態など不動産の現状を公示する部分。所在地や面積だけでなく具体的な建物の種類や構造・地番が記載されている。 
②権利部(甲区・乙区) 
権利関係を公示する甲区・乙区の用紙からなっている。 
甲区は不動産の所有者について、住所や氏名・取得日などが記載されており、いつ誰が誰から不動産を相続したなどの入手の経緯まで把握できる。 
乙区は所有権以外の権利に関しての記載があり、抵当権や地上権などの、その不動産にどのような権利が設定されているのかがわかる。 
③共同担保目録 
抵当権が複数の不動産に設定されている場合、その旨が記載される。

  • プラットフォーム

列車・トラック・運搬用トレーラー等の貨物の荷役を行うための台状の設備のこと。高床式倉庫の別名でもある。

  • 保証金、敷金

賃貸物件を契約する際に貸主に預けておき、退去時に借主に返還される金銭の事を指す。 
関東方面では「敷金」、関西方面では「保証金」と呼ばれることが多く、意味は同じである。 
家賃の滞納時や退去後に部屋を元通りに戻す(原状回復)の為の費用に充てられる。 
物件の明渡しが完了した後に返金となり、物件の状態によっては全額返金とならない場合がある。 
また、予め償却金額(敷引き)が決まっている物件もあり、その際は〇ヶ月単位の時や年毎に〇%といった利率で保証金が減っていく。

  • 防音サッシ

窓やドアなどの開口部から入ってくる空気音や室外の騒音を遮断する性能の高いサッシのこと。